参加企業の取り組み

本田技研工業株式会社

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参加企業

Abstract

Hondaは人材多様性のありたき姿を「多様な属性・価値観を持つ“個”が活き活きと輝くことで企業総合力の最大発揮をめざす」と描き、2015年1月に多様性推進の専任組織である多様性推進室を発足させ、まずは日本の重点課題である女性活躍拡大から取り組んできました。2018年からは多様性は全従業員に関わることとして施策を展開し、上司向けのダイバーシティマネジメント講演/研修や、仕事と育児の両立支援、介護、障がい者、LGBTQ+に取り組んできました。また2022年からキャリア・多様性推進室と組織名称を変更し、多様な個の自律的キャリア形成施策を強化し推進しています。

Hondaは基本理念である「人間尊重」に基づき、人種・国籍・文化・年齢・性別・性自認・性的指向・性表現・経歴・教育・障がいの有無などの属性に関わらず等しく機会を有し、異なる個性・持ち味を尊重し合い、個を存分に発揮することで企業としての総合力を高めることを目指しています。


■ WLB支援やD&Iのためにどのような取り組みをされていますか?

Hondaは2015年に人材多様性進化のロードマップを策定し、計画的に推進してきました。11年目となった現在は以下の取り組みに注力しています。

 

■女性活躍拡大

 ・管理職輩出

    管理職における女性比率  目標値設定:2030年  4倍(20年度比)

 ・母数形成

    仕事と育児の両立支援、女性従業員の採用強化

■多様な個の自律的キャリア形成支援

 ・キャリア研修

  受講対象者をキャリアの節目となる29歳、39歳、49歳、59歳に設定し、各年代のキャリア課題に応じたカリキュラムを実施

 ・キャリア研修受講後のキャリア相談(セルフキャリアドック)

 ・随時受付のキャリア相談(実施期間を7~3月限定から通年に変更)

■男性育休

 ・次世代育成支援対策推進法の行動計画に基づく展開

 ・2025年度末に育児目的休暇取得100%を目標に推進

   全部門長への制度周知メールの配信

子が生まれた男性従業員への取得促進案内メールの配信

   育児期前セミナー、ポスター等による訴求

■障がい者

 ・トップメッセージ発信(役員) 「障がいのある方と共に働く」

 ・障がい者雇用 事業所毎の採用目標を設定し、採用強化(外部に出向いた採用説明会)

 ・定着化支援 聴覚障がい者へのキャリア相談 / 各種研修・セミナーにおける手話通訳導入

 ・環境整備(誰でもトイレ、所内導線の点検・整備等)

■仕事と介護の両立支援

 ・仕事と育児・介護の両立支援ハンドブック掲載情報の拡充

■LGBTQ+ 

 ・啓発活動 アライセミナー、人事・総務部門向け研修

 ・支援相談体制 相談窓口への打ち上げ事項対応

 ・制度・環境整備 制度運用(同性パートナーへの制度適用、ワーキングネーム)

ユニバーサルトイレの設置等

 ・外部評価   PRIDE GOLD獲得継続(20年より5年連続)


■ 今後の目標

大変革期の中で進化し続けるためには、従業員一人ひとりが夢を持ち多様な個がぶつかり合うことで大きな価値を生み出す「創造」が必要と考えます。人材多様性の取り組みは、2015年にロードマップを策定し当時のゴールである2025年を迎えましたが、環境変化や多様性を進める中で見えてきた新たな課題が顕在化してきました。今後は課題を整理し、2025年からの新たなロードマップを策定したうえで、社内関連部門と連携しさらなる多様性進化に向けて取り組みを推進していきます。


■ 担当者からの一言

多様な属性・価値観を持つ“個”が活き活きと輝くことによる企業総合力の最大発揮をめざして取り組みを進めています。価値観の多様化が加速する中、それぞれの特性を活かし、ぶつかりながら融合することでイノベーションが生まれ、新たな価値が生まれると考えます。将来にわたって存在を期待される企業であり続けるために、多様な個が活躍できる風土醸成、環境整備に向け人材多様性をさらに進めてまいります。