研究者メンバーの発言

在宅勤務・テレワーク2026.07.18

ハイブリットワーク下における管理職が直面している課題

 

 在宅勤務をやめて出勤に戻す企業が話題になっています。理由としては、在宅勤務時の生産性が下がる、という点が大きいようです。たしかに、在宅勤務が増えると社員どうしの何気ない交流が減って、思いがけないアイデアが生まれる機会も減ってしまう、という指摘もあります。

     ただ、在宅勤務に関する実証研究を見てみると、話はそう単純ではないです。在宅勤務が生産性を下げるとは一概に言えませんし、むしろ在宅そのものよりも、マネジメントのあり方に要因があるのでは、と指摘する研究も多いのです。

    実際、在宅勤務を認めている企業の多くは、在宅と出勤を組み合わせたハイブリッド勤務を採っています。そして、その生産性は、出勤日に意識して対面の機会をつくれているか、オンラインのときにどうコミュニケーションを取るか、さらには社員自身が仕事と生活の境目をうまく管理、いわゆる「境界管理」できているか、といったことに左右されます。

    つまり、在宅勤務そのものが生産性を下げているというより、ハイブリッド勤務をどうマネジメントするか、社員がどうような境界管理ができるか、といった点が影響しているかもしれません。このあたりを掘り下げた実証研究が、これから期待されるところです。

   ということで、私たちもこのテーマに取り組んでいます。法政大学の松浦民恵さんと私は、ハイブリッドワークの生産性について、管理職のマネジメントに着目してインタビュー調査とアンケート調査を行い、2本の論文にまとめています。ご関心のある方は、ぜひご覧ください。

   2本の論文下記で、入手先を以下に記載しておきます。

    

  佐藤博樹, & 松浦民恵. (2026).「 ハイブリッドワークにおける管理職のマネジメント:生産性向上と部下育成に向けた対応」『 生涯学習とキャリアデザイン』, 23(2), 

https://cdgakkai.ws.hosei.ac.jp/.../07/sgcd_23_2_04.pdf...

 佐藤博樹, & 松浦民恵. (2026).「 ハイブリッドワークにおける管理職の部下マネジメント: オンラインでのコミュニケーションにおけるビデオのオン・オフに着目して」『 日本労働研究雑誌』, 68(787 特別号), 76-87.

https://www.jil.go.jp/.../2026/special/pdf/076-087.pdf 表示を縮小


 2つの論文を添付しますので、ご覧いただけると嬉しいです。

 

 ハイブリッドワークにおける管理職部下マネジメント:アンケート調査から.pdf

 ハイブリットワーク下における管理職のマネジメント2026.pdf


 松浦さんは、ご自身のfacebookで 「リモートワークにおける管理職の部下育成の悩みやなるほど!な工夫を赤裸々にあぶりだしました。調査を通じて、評価面談をビデオオフで実施している管理職の存在は衝撃でした・・・。」とコメントされてしています。

この記事を書いた人
佐藤博樹 (共同代表)
Hiroki Sato

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